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ハーフトーンロゴをタイルクローンで作成する #033

Inkscapeで最も面白い機能の一つはタイルクローンでしょう.すみながめではこれまでも何度かタイルクローンを使用したデザインのチュートリアルを公開してきました (タイルクローンで放射状の線を引く方法はコチラ➔#28).今回の動画では印刷技法の一つであるハーフトーンをInkscapeで簡単に再現する方法を解説します.

今回はいじらない設定項目

今回の動画チュートリアルで使用したのは,タイルクローンのトレース機能でした.本記事でも,その「トレース」の機能について説明してきます.タイルクローンには全部で7つのタブがあり,それぞれにいくつかの値を設定できますが,今回は最後のタブである「トレース」の設定値だけを変更していきます.

そのため以下ののタブの設定値は全て初期値のままで操作します.具体的な設定値について,記事の最下部に画像を貼っておきますので参考にしてください.

色をトレースしてみる

今回はこんな画像を用意してみました.この画像の上に黒い丸を置いて,それをタイルクローンで配置してみます.ちなみに使用した画像は100×100ピクセルの大きさで,タイルクローンの元にしたドットは2×2ピクセルの円を使用しました.

素材画像

他の設定項目を無視しているとは言え,トレースタブにもたくさんの設定項目があり,初心者には難しく感じるかもしれません.一つずつ理解すればそれほど難しいものではないのですが,いっぺんに覚えるのは大変でしょう.今回は以下のように設定してみてください.

設定画面

設定値の意味を説明します.

この設定で実行すると,こんなタイルクローン↓が得られます.

画像の赤みに反応

画像の中で赤い場所のタイルクローン (今回は丸いドットをクローンしています) が大きく,赤くない場所のクローンが小さく作成されているのが分かるでしょうか?

他にこんなことも

設定項目を変更すれば,別のタイルクローンの作成結果を得ることができます.例えば設定項目の「反転」にチェックを入れて実行すれば,赤くない場所ほど大きいクローンが配置されるタイルクローン↓が得られます.

画像の赤くなさ (?) に反応

他にも,例えば画像の「B値 (青み)」を拾ってタイルクローンの大きさに反映すれば,こんな結果↓が得られます.

画像の青みに反応

また他の設定では,例えば画像の「L値 (明るさ)」を拾って,「存在」に適用する (すなわち,一定以上明るい箇所にタイルクローンを配置しない) と,こんな結果↓を得ることができます.暗いところにだけクローンが配置されていることが分かるでしょうか?

明るさに反応

面白い応用例

これらを組み合わせることで,印刷の技法である「ハーフトーン」をInkscapeで再現することができます.動画チュートリアルでは単色のハーフトーンの作成方法を紹介しましたが,Inkscapでこんな風↓にカラーのハーフトーンを作成することももちろん可能です.

なんちゃってハーフトーン

これは4つのタイルクローンを重ねています.

項目1 (C)2 (M)3 (Y)4 (K)
1. 描画から採取するものRGBL
2. 採取値の補正☑ 反転☑ 反転☑ 反転
3. 抽出値の適用対象サイズサイズサイズサイズ
クローンの色#00FFFF#FF00FF#FFFF00#000000

特別に難しいことはやっていません.ぜひ読者の皆様も,上のような設定で作成を試してみてください.試してみると,作成されたクローンを半透明にしてみたり,重ね順を入れ替えてみたり,重なりを少しだけずらしてみたり,工夫のしどころがたくさんあることにも気付くでしょう.

最後に,いじらなかった設定項目

今回は全く手を付けずに変更しなかった設定項目の設定値を画像で紹介します.気になった時に参考にしてみてください.ちなみに使用した画像は100×100ピクセルの大きさで,タイルクローンの元にしたドットは2×2ピクセルの円を使用しました.

対称化の設定
シフトの設定
拡大縮小の設定
回転の設定
ぼかしと不透明度の設定
色の設定
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