キラキラでメタリックな80’s風ロゴアートワーク #050
この動画では,Inkscapeを使って80s風のメタリックなロゴアートを作成する方法を解説しています.制作の詳細は動画に譲ることとして,この記事ではこのアートスタイルの使用例について迫っていきます.
このアートスタイルは主に80年代に流行したスタイルです.このアートスタイルはいま流行の兆しを見せており,例えば2018年8月にリリースされたMONKEY MAJIK × サンドウィッチマンの『ウマーベラス』のミュージックビデオや,

2018年6月に発売されたSplatoon 2の追加コンテンツ『オクトエキスパンジョン』や,

2019年3月にYouTubeで公開されたザ・リーサルウェポンズの『マハラジャナイト』などがありますね.

ザ・リーサルウェポンズのバンドのロゴも,80年代を思わせるメタリックなデザインです.今回のInkscapeチュートリアルで作成したロゴはまさにこのようなデザインですね.

このようなデザインは80年代に流行し,またその後にも2010年代初頭にヴェイパーウェイヴとともに復活してきた歴史があります.現在の流行もウェイパーウェイヴの流行の流れを汲むものでしょう.ウェイパーウェイヴで画像検索した結果の画像を下に掲載しますが,80s風のアートスタイルが採用されているのが分かりますね.

さて,80年代にこのようなアートスタイルがなぜ流行したのか,面白い仮説があるので紹介します.80年代はアメリカとソ連が冷戦していた時代で,両国はソフトウェア技術で先行しようとしのぎを削っていました.80年代のアートスタイルは,冷戦期に存在した「より早く,より大きく,より派手に」というアメリカの雰囲気を反映しているという仮説です.
コンピューターグラフィクスやレーザーグリッドといったビジュアルは,当時のソ連には作ることのできないものでした.そのためこうしたものを活用したデザインはソ連へに対する優位を誇示できるものとして積極的に使われていたというのです.
この仮説の真偽は不明ですし,100%嘘でも100%本当でもない微妙なものかもしれませんが,いずれにしても大変面白い視点ですね.
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