Splatoonみたいなインク跡のアートワーク #053

2015年に初めて登場し,2017年には続編も発売されたSplatoonの人気の要因の一つは,そのアートスタイルのクールさではないでしょうか.今回のチュートリアルではSplatoonで登場するインクの雫のアートワークをInkscapeで作成する方法を解説します.​​

インクドロップが引き立つ色合いです

作成でカギになるのはタイルクローンのランダム性でしょう.背景に配置するちょっとしたつぶつぶ模様をタイルクローンで作成していますが,これが一様になっているのとそうでないのとでは完成度に差が出ます.実際に,Splatoonで使用されるアートワークも見てみましょう.

世界を塗りかえなイカ!? Splatoon号外

チュートリアルでは星型ツールを使用しました.星型ツールには大きく2つのオプションがあります.「多角形」と「星型」です.その名の通り,「多角形」は多角形を作るためのツールで,「星型」は多角形の辺を凹ませ (あるいは出っ張らせ) 星型を作るためのツールです.

多角形と星型の違い

Splatoonの背景にあるつぶつぶ模様は,一様ではなくランダムな形状です.ランダムな形状を手作業で作っていくのは大変ですから,Inkscapeに備わっているランダム化の機能を活用しましょう!次の画像は星型ツールで「多角形」を選びランダム化に0.5を指定して,オブジェクトのノードを動かしてみたものです.

ノードは動いてないように見えますが,動かしています

ノードをほんの少し動かすだけでオブジェクトの形がガラリと変わります.そのため画像ではノードが全く動いていないように見えますが,実際にはほんの少しだけ動かしています.この画像に登場するような有機的な形状の図形を全て手作業で作成するのは大変そうですが,ノードを動かすだけで作成できるのはとても便利ですね.

これをInkscapeのもう一つの便利機能であるタイルクローンを使用して,バラバラに散らして配置しています.詳しい散らし方の解説は動画に譲りましょう.ここではクローンの性質について少しだけ解説します.

クローンを利用して生成的なアートワーク

Inkscapeの「クローン」は「複製」とは異なります.複製されたオブジェクトはそれぞれ別の異なるオブジェクトになりますが,クローンはそうではありません.クローンのオブジェクトは,クローンのもとになったオブジェクトの変化を反映する性質があります.そのため上の画像ではクローン元 (黒い図形) を牽制させることで,タイルクローン全体の様子を変化させています!

Inkscapeでランダム性を活用して,このような生成的なアートワークを作成するのはかなり高度なテクニックです.このテクニックは,あなたの表現力の幅をぐっと押し広げてくれることでしょう!


ところで,冒頭に「Splatoonの人気の要因の一つは,そのアートスタイルのクールさではないでしょうか」と書きましたが,実際にすみながめではSplatoonのアートスタイルについて何度か言及しています.次の2つの記事の併せて読んでみてください!

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