今回作成するイラストは,太陽の周りを地球が回っているイラストです.作成にあたっては,意識して使おうとしなければ使う場面の少ない「らせんツール」を使用します.らせんツールには3つのパラメータがありますが,これらを駆使すると非常に面白いシェイプを構成することができます.

らせんツールのパラメータは次に挙げる3つです.この記事では,それらのパラメータの意味を詳しく解説します.

  1. 回転
  2. 内半径
  3. 発散

らせんツールのパラメータの1つは「回転」です.回転の数値を大きくすると,描画されるらせんの巻き数を増やすことができます.「回転」の最小値は0.01,最大値は1024.0です.下の図は回転を5に (発散を1.0に,内半径を0.0に) 設定して描かれたらせんです.

Screenshot 2017-05-30 08:24:36

とはいえ「回転」の値がそのまま「巻き数」となるわけではありません.らせんのストロークには始点と終点があり,そのどちらも位置を動かすことができます.始点がらせんの中心からどれほど終点近くまで移動したかを割合で表示するパラメータが「内半径」です.

内半径の最小値は0.000,最大値は0.999です.下の図では内半径を0.6に設定しているため,巻き数5のらせんの60%の位置 (巻き目が3の位置) にらせんのストロークの始点が移動しています.

Screenshot 2017-05-30 08:22:38

「発散」は説明が難しいパラメータです.Inkscapeの公式マニュアルでは次のように説明されています.

らせんの 発散度 は巻きの非線形度の尺度です。発散度が 1 なら、らせんは均一になります。これが 1 より小さければ外周で密度が高くなり、 1 より大きければ中心に向かって密度が高くなります:

shapes-f21-ja.svg

公式マニュアルには記載がありませんが,発散の最小値は0.000,最大値は1000.0です.

3つのパラメータを駆使することで,面白いシェイプを作れることがらせんツールの奥深さです.公式マニュアルには次の2点の操作を取り上げて,面白い図形を作れることを示しています.どちらも面白い図形になっていて,試す価値のある機能であるでしょう.

  1. フィルを設定する
    shapes-f22-ja.svg

  2. 破線のストロークを設定する
    shapes-f23-ja.svg.png

Inkscapeの 公式マニュアル は大変よくまとまっているので,一度目を通してみると良いかもしれません.

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