押出しツールでN64風の3Dのロゴ作成 #062

2018年1月20日に #062 の動画をリリースして以来,この記事を書いている2021年5月6日までにすでに3年以上の時間が経過しました.この期間にも Inkscape はアップデートを続けており,動画で説明した「押し出しツール」は以前よりもずっと便利なツールに進化しました.この記事ではそのアップデートについて説明していきましょう!

Nintendo 64,懐かしいですね

パスエフェクトになった「押し出し」

以前の「押し出し」の機能は エクステンション > パスから生成 > 押し出し という場所から呼び出すことができました.現行の Inkcspe ver. 1.0.2 でも同じ場所に押し出しの機能があるのですが,もっと進化した新しい「押し出し」が パス > パスエフェクト の中にあります!下の画像には ver. 1.0.2 で利用可能なパスエフェクトの一覧を表示されていますが,オレンジのハイライトで選択状態になっいるのが新しい「押し出し」です.

ver. 1.0 で刷新された Live Path Effects

パスエフェクト (正式名称を Live Path Effects といいます) は,元のパスの形状を残したまま編集を行うことができる画期的な機能です.パスエフェクトで設定されたパラメータを後から自由に変更することができるので,エフェクトの適用後に微調整を行うことが以前よりずっと簡単になりました.例えば古い「押し出し」では一度編集を確定してしまったら角度などの要素を変更できませんが,新しい Live Path Effect の押し出しなら角度を動的に変更することが可能です.

ぐりぐりと動かすなんて,以前は不可能でした!

新「押し出し」の2つのパラメータ

新しい押し出しにはパラメータが2つあります.AngleDisntance です (それぞれ「角度」「距離」という意味です).Angle は通常 0° – 360° の範囲で入力し,押し出す方向を決めるパラメータです.この値をドンドン増やしていくと,上に載せたようなアニメーションのように,押し出し方向を自由自在に変更することができます.実は Angle にはマイナスの値や 360° よりも大きい値を入れることができるので,かなり柔軟に使用できるでしょう.

Distance は押し出す長さを決めるパラメータです.この値を増やしたり減らしたりすることで,下に載せるようアニメーションのように,押し出しの長さを自由自在に変更することができます.Distance にも負の値を入れることが可能で,その場合は Angle で設定された押し出し方向とは真逆の方向に押し出される形となります.

Distance を動的に変更したときの挙動

また Live Path Effect はいつでもその効果の入/切を入れ替えられます.上にも書いた通り「パスエフェクトは,元のパスの形状を残したまま編集を行うことができる」ので,「ちょっとパスエフェクトがナシの状態に戻して見てみたいな…」という場合にはパスエフェクトのパネルの目のアイコンをクリックして ON/OFF を切り替えることができるのです.これほど自在な Undo/Redo も,従来の「押し出し」では不可能だったことを思えば,新機能の強力さが分かりますね!

パスエフェクトなら ON/OFF 切り替えも簡単

注意: この機能はまだ実験的です

このように大変強力な新「押し出し」なのですが,ver 1.0.2 現在で「実験的」な機能です.冒頭に載せた Live Path Effects の一覧画面では爆弾のアイコンで表示されていましたが,これはまだ動作が不安定になる場合があるパスエフェクトであることを意味しています.

実験的機能を表示 にチェックを入れよう

実験的なパスエフェクトはデフォルトでは一覧に表示されていません.Show Experimental (実験的機能を表示) のチェックを ON にすることで「押し出し」が表示されます.新しい「押し出し」はとても先進的ですが,ver. 1.0.2 現在ではまだ実験的機能であるということは心に留めて使用するようにしてくださいね.

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