7セグメント数字は魅力的です.その極限の簡潔さが,視覚的にも美学的にも強い訴求力を持ちます.今回は非常に簡単なステップを踏んで,7セグメント数字をさくっと作ります.そしてすみながめでは初めて紹介する「エクステンション」機能群の1つ「モーション」を使用します.

7セグメントディスプレイが表示するのは数字ですが,少し詳しく呼べば「アラビア数字」というものです.「数」という概念を紙や石の上に表示するための記号である「数字」には,アラビア数字以外にも,ローマ数字や漢数字が馴染み深いです.他にもこんな「数字」があります.

  • インド数字
  • 算木
  • 画線法
  • 蘇州号碼(蘇州碼)
  • アルメニアの数字
  • ギリシャの数字
  • ヘブライ数字
  • アラビア文字記数法
  • バビロニアの数字
  • タイの数字
  • インカの数字

7セグメントディスプレイ (今回のチュートリアルで描いたような,「日」をベースにしたような数字表示器) では通常アラビア数字を表示します.たった7つの線でアラビア数字を過不足無く表現できる7セグメントディスプレイは,その最少性,簡潔性からとても人気があります.

「アラビア数字」という名前を付けたのは昔のヨーロッパ人です.アラビア地方からこの数字表記が伝わったことがその由来になっていますが,アラビア数字そのものはインドで発明されたものだそうです.インド→アラビア地方→ヨーロッパ地方と順に伝搬したため,ヨーロッパの人からみるとアラビアの数字に見えたのでしょう.

しかし,今でこそアラビア数字はたった7つの線で表現可能な形状ですが,アラビア数字は発明された当初から今の姿だったわけではないようです.アラビア数字がインドで発明された当初の姿は,7つの線では表せなさそうな微妙な形をしています.

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現在の7セグメントディスプレイが単純でいられるのは,過去にアラビア数字の形状を分かりやすく単純化したヨーロッパ人の努力のおかげかもしれません.もしかすると,意図的な努力のおかげではなくて,自然と間違った形が次第に普及して「いつの間にか別の形になってしまった…」のようなシナリオである可能性も否定できませんが.文字の歴史には面白いものがあります.

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