今回作成するバッジ型のエンブレムの作成では,いくつかの重要な機能を使用します.円の外周に沿って文字を配置する方法を2種類,タイルクローンの作成,合わせて3つの重要なテクニックを使用します.動画の中で使用しているRoboto SlabというフォントはGoogle Web Fontで公開されているフォントで,このサイトからダウンロードすることが出来ます.

円の周上に文字を配置する方法はとても良く使われるデザイン手法の1つです.Inkscapeではこれを簡単に実現することができますが,少し癖があるために一度自分で使用してみることをおすすめします.動画でも解説していますが,文字を円周の外側に配置する場合は,通常の「テキストをパス上に配置」を使用するだけで配置ができます.位置を変更するためには,円を回転させればいいです.

円の内側に文字を配置したい場合は,円を左右に反転させます.具体的には円を選択した状態でキーボードのHを押すか,または選択ツールのメニューから「左右反転」を適用します.文字がストロークの進行方向の片側にしか沿わないようにSVGの仕様が決められているため(?),円を反転することによって円の内側に文字を沿わせることができるのです.

また,Inkscape ver.0.91のタイルクローンにはバグがあることが報告されています.

Inkscape のタイルクローンでオブジェクトに回転を付けるとうまくいかない問題に悩んでいました。タイルクローンのやり方は色々なチュートリアルで説明されていますが、どうしても解説通りにいきません。かなり悩んだ挙句、ようやく原因が分かりました。結論から言うとInkscapeのバグでした。

上記で引用したブログの著者はSVGの仕様に詳しく,XMLを直接編集してバグを回避しています.すみながめでも同じバグを確認しています.タイルクローンで回転したオブジェクトが想定された点を中心に回転して配置されない現象が稀に起こります.

上記のブログでは,「ファイル>ドキュメントのプロパティ」からページサイズを規定のサイズ(A4とかUS Letterとか)以外へ変更した場合に該当のバグが起きることがある,と書かれています.対処療法的ではありますが,「タイルクローン機能を使用するときは,ページサイズを変更しない」という対策が有効かもしれません.

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