2017年3月2日に書いたとおり,すみながめチャンネルは2017年2月4日から2月26日までの約1ヶ月(=23日) の間,YouTubeからアカウント停止を食らっていました.すみながめではYouTubeのコミュニティガイドラインや利用規約を正しく遵守しているため,例のアカウント停止は誤った対応でした.その証拠に,そのことをYouTubeに報告すると,すみながめチャンネルのアカウント停止は速やかに解除されました.

視聴回数20170923

誤ったアカウント停止 (以下では「誤BAN」と呼びます) は速やかに解除されたものの,停止期間にすみながめチャンネルは一定数の視聴者を失ったのではと思っています.上に載せたのは2017年9月23日現在の,すみながめの各チュートリアル動画の視聴回数です.すみなはめは誤BAN前に動画を26本,誤ABN後に動画を21本公開していますが,その再生回数の非対称性はかなり顕著です.

正確に「視聴数の減少の原因は誤BANだ」と言い切れると思っていませんし,というよりも言い切ろうと思ってすらいません.原因は何であれ,何らかの対策を講じるべきだと考えました.すみながめの使命は「誰でも簡単にデザインができるようにする」ということです (←今考えて書きました.ミッションステートメントの言語化について,今後検討してみましょうか) .すみながめの動画が少しでも多くのYouTube視聴者に届きデザインに興味を持ってもらうために,3つの視聴数アップの施策を講じました.

  1. Google トレンドによる調査と,調査結果の反映
  2. 終了画面の追加
  3. 追加した終了画面の微調整

以下で,それぞれの施策について,簡単に説明します.

Googleトレンド

Gトレンド.png

Googleトレンド はGoogleが提供する統計閲覧サービスで,あるキーワードのGoogle検索数の推移や,別のキーワードの検索数との比較,どんなキーワードと一緒に入力されて検索されているのかなどの統計データを簡単に見ることができるツールです.

さて,Inkscapeについて知りたい人にこそ,すみながめの動画を見て欲しいと思っています.そこでキーワード「Inkscape」と一緒に検索される単語を動画のタイトルや説明文,タグなどに含めることで,Inkscapeについて調べ物を始めた人がすみながめの動画にたどり着けるようにしようと考えました.

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そのため,この調査を行った2017年8月28日にすみながめチャンネルの動画のタイトルを試験的に変更してみました.具体的には各動画のタイトルに付けていた「【Inkscapeチュートリアル】」を改め,誤BAN以降のすべての動画では「【Inkscapeの使い方】」と変えてみました.変更を行った8月28日を除いた,前後の33日間で検索流入数がどのように変わったかを見てみました.

グラフ02

検索流入による再生回数が約10%増加しました.1日あたりのYouTube検索経由の再生回数が平均で約0.6回増えたというふうにも解釈できます.この傾向が「【Inkscapeの使い方】」と変えたことによる変化なのかどうかを知るためには,もう少し継続して観察する必要があるでしょう.

一方で,「Inkscape チュートリアル」という検索ボリュームが無いわけでもありません.すみながめのチャンネルの統計で言えば,概ね「Inkscape 使い方」と「Inkscape チュートリアル」の比は4:3で,後者の検索流入も全く無視できません.この変更が良い施策なのかそうでないのかを判断するためにも,継続的な観察が必要と言えます.

終了画面

終了画面

2つ目の施策は終了画面の追加です.この機能の存在自体は以前から知っていたのですが,すみながめ動画の視聴回数があれほど減っていることを知らなかったために使っていませんでした.視聴者獲得が順調でない現状を鑑みると,1つの動画を見に来てくれた意欲的な視聴者に次の情報を提供して,更にInkscapeについて詳しくなってもらうことは意味があると考えました.

2017年8月29日から9月30日までの33日間で,終了画面から次の動画に進んだ視聴は5回ありました.件数としては大変少ないものですが,終了画面から視聴してくれた人の平均再生率は52%と,「再生リストのページ」「再生リスト」に次ぐ3番目の平均再生率の高さでした.終了画面で次に見る動画をクリックするのはかなり能動的な動作と言えますし,平均再生率が高いことは不思議ではないと思われます.

気になるのは「再生リストのページ」「再生リスト」からの流入の平均再生率の高さです.統計を見ると,これらの平均視聴率はその他の項目より群を抜いて高い値を記録しています.これは仮説ですが,再生リストをBGMのように聞き流して再生しているケースが多いのかもしれません.自動ですみながめの動画が連続再生されるのは,そういった使用ケースに都合が良いものです.

終了画面の微調整

終了画面2

YouTubeでは終了画面で追加する動画を自由に選んで決めることができます.どうせ追加するなら見て貰えそうな動画を提案することで,視聴者の経験値をより高めたいと考えました.特に上の画像で示している「【Inkscapeの使い方】光沢のある捩れた3Dロゴ」を見てもらうべく,一定数の動画の終了画面では必ずこの動画が表示されるように設定しました.

しかし,なぜこの動画を設定したのか根拠を忘れてしまいました.何か理由があってこれを設定したような気がするのですが…笑.いずれにせよ,この動画では立体的なロゴデザインに活きるテクニックを紹介しているので,ぜひ見てもらいたいチュートリアルの1つであることは間違いありません.


と,このように3つの視聴者獲得の施策を講じて,よりInkscapeを知りたい視聴者にすみながめが届けられるように工夫しました.この施策に留まらず,これからもInkscapeとそのテクニックの普及に努めていきたいと思っています.

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