色味のグラデーションを使って孔雀のハネ #045

オスの孔雀は美しい羽を持っています.尾羽に付いたたくさんの飾り羽はとても見事で,何度見てもその端麗ぶりには驚かされます.今回のチュートリアルではそんな孔雀の羽をモチーフにしたイラストを描いていきます.​

カラーグラデーションを身に付けよう!

​タイトルに書いた通り,このイラストのポイントは色味,より専門的な言い方をするなら「色相」のグラデーションです.色相のグラデーションはデザインのビギナーには中々簡単ではないかも知れませんが,大変重要なエッセンスとなっています.この記事では色相のグラデーションというものについて,特に取り上げて見ていきましょう.


2012年から2019年現在まで概ね変わらず,フラットな印象のデザインは流行し続けています.しかしごくごく素朴な「フラットデザイン」は極限までシンプルに設計されるため,陳腐化するのもとても早いです.そのため,以前もすみながめのInkscapeチュートリアルの解説記事で取り上げた通り,デザインの陳腐化に対抗するための様々な派生形 (例えばオリガミデザインマテリアルデザイン) が発明されています.

色相のグラデーションはその流れを汲むものの1つとして考えることができます.その流行に決定的な影響を与えたのは,初州ういすの記憶によれば2016年5月12日に発表されたInstagramの新しいロゴでした.見て明らかな通り,ふんだんに色相のグラデーションを活用しています.

Instagram Brand Resources

これは確かにフラットデザインとは言えないように見えますが,とはいえ全く写実的なロゴではありせん (面白いことに,変更前のInstagramのロゴはかなり写実的でしたね) .これはフラットデザインの進化系であると言えるでしょう.以前の記事でも引用しているロゴ検索エンジン大手のLogoLoungeも,2018年3月30日に「2018 Logo Trends」という記事を公開して,その中で次のように書いています.

Colors are merging and blending, and gradients are now part of our color dialogue. A lot of this has to do with apps like Instagram – which, in fact, has a gradation as part of its logo.

…People now recognize gradients as colors. This is a trend that will continue to shift and grow.

2018 Logo Trends | Articles | LogoLounge

大胆に意訳してみると,こんな感じでしょうか.

近年,ロゴに複数の色が混在して使われるようになり,今では色味のグラデーションはデザインの重要なレパートリーです.このテクニックは Instagram を代表としてアプリのアイコンで使われています.

…消費者は今では「色味のグラデーション」それ自体を「1つの色」として認識しています.そしてこのデザインテクニックはこれからも勢いを増していく大きな流行です.

2018 Logo Trends | Articles | LogoLounge

LogoLoungeでは2018年のデザイントレンドとして,Instagramを筆頭にカラーグラデーションが流行っていると指摘しています.しかしもちろん,それ以前にもフラットなアイコンデザインでカラーグラデーションを使用した例は存在します.主要な例はAppleが2013年に発表したiOS 7のデザインではカラーグラデーションが使われています.

iOS 7 Icons in Pixelmator | Triplet Sisters

AppleのiOS 7のアイコン群では積極的に色味のグラデーションが使用されていることが見て取れます.Instagramの新ロゴが流行の決定打となったとするならば,iOS 7のアイコンはその興りとなった源流なのかも知れません.

このように,色味のグラデーションはフラットなデザインを退屈にさせない重要なテクニックであることが分かります.今回の孔雀の羽のイラストでこのテクニックを活かしきれているかは分かりませんが,ぜひこれを皆さんのスキルリストに加えてみてください.カラーグラデーションが,あなたのデザインをより魅力的にする助けになるかも知れません.

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